- 頭の中で情報処理するのが苦手
- 瞬間記憶力が低い
- 複数のタスクを同時に処理するのが苦手
こんなことに悩んでるあなた、ワーキングメモリが足りていないかもしれません。ワーキングメモリは、文書読解や計算、会話など日常生活に大きく関わってくる部分であり、情報を一時的に記憶し、処理する能力です。
これを高めることができれば、あなたは情報処理能力が飛躍し、仕事で、学校で、試験で、あらゆる場面で一歩先へ進むことができるでしょう。
ワーキングメモリとは
ワーキングメモリは認知心理学で用いられる構成概念で、作業記憶、作動記憶と呼ばれることもあります。脳の前頭前野の働きの一つで、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し処理する能力で、私たちの行動や判断に影響しています。なかなか馴染みのない言葉ですが、実は私たちの日常に深く関係している機能なのです。
ワーキングメモリは、黒板とそれに向き合う自分を想像してもらうとわかりやすいです。
「黒板に情報を書き留め、それを自分が情報処理する」これがワーキングメモリです。
"黒板のサイズ"と"自分の情報処理能力"によってワーキングメモリの器が決まるのです。
ワーキングメモリを鍛える4つの方法
ワーキングメモリはトレーニングを行うことでより強力な物へと鍛えることができます。黒板の範囲を広げ、処理能力を向上させ、自分自身を高めていきましょう。ワーキングメモリを高める4つの方法を紹介します。
①前頭前野を活性化させる
前頭前野が発達するほど、知的で論理的な思考になることがわかっています。つまり、前頭前野を鍛えることができれば、ワーキングメモリは向上していくのです。前頭前野を活性化させる方法としては
- 読書時は頭の中でイメージを作り出す
- 目の前を数秒間見渡した後目を閉じて、何人が座っていたか?など記憶ゲームを行う
- ニュースや新聞を見たら記憶に残ってる単語を5つあげてみる
などがあり、いずれにしてもゲーム感覚で楽しく行うことが大切です。前頭前野を活性化させ、思考力を向上させましょう。
(参考)仕事力の根幹「前頭前野」を鍛える3つの方法。脳は “知らない人との会話” で活性化しまくる。 - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア
②デュアルタスクを行う
デュアルタスクとは、運動と知的作業の2つを同時に行なうこと。2つの作業を同時に行ない脳を混乱させると、脳は混乱を整理しようと働きます。混乱を整理しようという働きが脳の活性化につながり、ワーキングメモリを強化することにもなるのです。
- 家事をしながら今月の出費計算をする
- ランニングしながら簡単な計算をする
- ジムで汗を流しながら宇宙について考えてみる
こんな感じで運動と知的作業を繰り返すことで、脳が混乱し、活性化に繋がります。
➂ストレスを溜め込まない
生理学研究所の定藤教授によると、「幸福度が高い人ほど、ワーキングメモリに関わる脳の領域が大きい」そうで、ポジティブな出来事により、ワーキングメモリが活性化することが公表されました。
また、「脳を鍛えることでもワーキングメモリは向上する」とのことで、明るい記憶を思い返したり、楽しみながら脳を回転させることによって、領域を大きくすることができるでしょう。
④メンタリストDaiGo作成のアプリを使う
メンタリストDaiGoとその弟が共同で作成したアプリもおススメです。1日15分間ゲームをするだけでワーキングメモリが鍛えられる代物です。フットワークが重い方でもゲームアプリなら取り組みやすいのではないでしょうか。
【プラスα】解放することも大切です
ワーキングメモリは元々容量が少ないものです。5つの単語を書けてた黒板の容量が3倍に増えたところで、私達が直面する情報量の多さを考えれば、とてもじゃないけどパンクしてしまいます。そこで大切なのは、ワーキングメモリからいらない情報を取り去ってあげることです。
メモをとる
メモは、コンピュータでいう外付けハードディスクと思いましょう。脳内の黒板じゃ足りないから、メモ用紙を使うことで、黒板の容量を広げてあげるイメージです。
「メモなんて取らなくても記憶できるよ!」って方もいるでしょうが、一度取り始めたら自分の中で革命が起こります。メモを取ることで段違いに情報処理速度や記憶力が上がりますから。
瞑想する
ワーキングメモリは容量が小さいのでいっぱいいっぱいになる事が多く、常に全力疾走をしているようなものなので、疲労を蓄積しています。そこで役に立つのが瞑想です。瞑想をする事で、幸福度の上昇や、時間の流れを正したりする副作用もありますから、良い事ばかりなんです。
簡単な2種類の瞑想を紹介
- 頭の中で何も考えられないくらい全力で運動する
- 10分間目を瞑って、無になる。雑念が出てきたらその都度追い払う。
ワーキングメモリの高い人の特徴
冒頭でも言ったように、ワーキングメモリは日常生活全てに関わってくるものであり、生産性を高めるためにはとても大切な機能になります。ワーキングメモリが高い人ほど、話の要点を的確に掴んで瞬時に答えを導き出したり、時には驚く程の速さで問題を解決したりします。
ワーキングメモリが高い人ってどんな人?
日本一を決めるクイズ番組に出演している人や、実業家のホリエモン、政界を引っ張っていた橋下徹などは、トップレベルのワーキングメモリを持っています。
自分のワーキングメモリがどの程度がチェックしよう!
【テスト準備】
単語→ろば、まくら、ふとん、そうじ、たおる
- 手元にメモ用紙のペンを準備してください
- 準備したら下に書いてる5つの単語を暗記
- 暗記できたと思ったら、単語を手で隠して読み上げてください
- 全て読み上げられたら次の問いに進んでください。読み上げられなかったら再び暗記し直して下さい。
【問題①】
2分以内に思いつく魚の名前を10まで書き出してください。
【問題②】
最初に記憶した5つの単語を紙に書き出しください。
点数の付け方
- 問題①の正答数×2点
- 問題②の正答数×6点
この2つの合計があなたの点数です。
35点超えなら秀才、40点を超えていたらかなり優秀と思ってください。
(参考)あなたの脳のワーキングメモリ力は? 簡単なテストで今すぐチェック | NHKテキストビュー
まとめ
ワーキングメモリを鍛える事やワーキングメモリを解放してやることで、あなたの生活は確実に向上します。何をするにしても、基本的に情報処理を処理を行うため、強いワーキングメモリを持っておくと、ビジネスや人間関係、自己成長のなどあらゆる面で生きてるでしょう。