- 何に対しても興味が薄くなっている
- やる気が全然起きない
- 日々の生活で幸福感を得られることがほとんどない
こんな自覚症状、あったりしませんか?
言われてみればそんな気がする!って方も結構多いでしょう。
ズバリ、これらの原因は、ネット環境である可能性が高いです。現代のインターネット環境は、十分すぎるコンテンツで満たされまくっており、次から次に刺激を受けられるようになっています。が、それが良くないんです。
おかしな刺激の受け方をすることで、前向きな気持ちになれる感覚が狂わされているのです。
ドーパミンの役割について理解しよう
このドーパミンという物質が、人を前向きにしてくれる物質の正体です。まずは一言で、「ドーパミンは喜びの物質だ!」と理解して下さい。
嬉しい!楽しい!と前向きな気持ちを感じた時には、大体ドーパミンが機能しています。ドーパミンが分泌されることによって、喜びを感じる受け皿に刺激を与え、日々の幸福感や充実感に繋がっているのです。
ドーパミンについてさらに詳しく
ネット中毒になると受け皿が壊れる
ドーパミンが前向きな気持ちに繋がっているといっても、ドーパミン単体で効果が出せる訳ではありません。
ドーパミンが、嬉しい!ってことを感じさせてくれる受け皿を刺激することで、初めて私達は幸福感を感じることができます。
- ステーキを食べる→
- ドーパミン分泌→
- 受け皿を刺激する→
- 美味しい!幸せだ!と感じる
ところが、インターネット中毒になってしまうと、この受け皿の部分に問題が発生してしまい、前向きな気持ちを十分に感じることができなくなってしまうのです。
ネット中毒とドーパミンの研究
高麗大学校では、インターネット中毒になった男性に対して、細胞の活動状況を検査することで、普通の人間の脳と何が違うのかを比べる研究が行われました。
ちなみにこの検査はPET検査というもので、脳や心臓などの病気診断に有効とされてるものです。
この研究でのインターネット中毒者は、どのくらいのレベルで中毒なのかと言うと、
- 睡眠や食欲などの3大欲求を差し置いてネットを優先することがある
- 日常生活に支障を起こすことがある
- ネット環境が無いとイライラが出たりする
このくらいのレベルです。
日常生活を思い返してみれば、眠くてもスマホ触りたい時だってありますし、大学に行けば授業中にスマホを触って学業に悪影響を与えてる学生も沢山います。電車やカフェなど公共の場で周りを見渡せば、片手にはスマホ。そういった面ではかなりの人間が依存症と言えますね。
話が脱線しましたが、
結果どうだったのかと言うと、ドーパミンの分泌量は変わらない!でした。
ただし、ドーパミンの受け皿は少なくなるようで、普通の脳に比べてかなり幸福感を得にくくなっているようです。
受け皿が少なくなっていく原因はコレ
薬物依存症だったり、肥満で食べ物を無限に食べてしまう人も、同じような症状になってしまうそうです。こうなってしまうのには、2つの原因がありました。
1 より簡単に刺激を得ることができる
例えば、野球をして幸福感を得ようとしても、野球をできる場所に行くことや、プレイヤーを集めるのに労力や時間を費やしてしまいます。
しかし、スマホならポケットから取り出して画面をポチポチ押すだけで幸福感を得ることができます。
食べ過ぎの肥満も似たようなもので、食べ物を我慢して体重が落ちていく方が遥かに幸せなはずなのに、目の前の食べ物の方がすぐに幸福感を得られるから、そっちにいってしまいますよね。
2 結果的に何も得ることができない
嬉しい!って気持ちにはなるんだけど、
- それは自分の身になる訳でもなく
- 何か特別な報酬をもらえる訳ない
から、脳がすぐに幸福を忘れてしまい、次の刺激を求めるまでの時間が早くなってしまうんです。さらに、より強い刺激を求めるようにもなります。
例えば、SNSのいいねやゲーム内で貰える報酬はいい例で、報酬をもらったその一瞬は嬉しいですが、それがあるからどうだと言うこともなく、結果的にどんどん強い刺激を求めるようになるのです。
- 簡単に得られる幸福の連続
- 結果的に何も残らない一瞬の幸福
これらは幸福を感じるドーパミンの受け皿を減らしてしまうと言うことですね。恵まれた現代だからこその悩みです。
対応策はある?
手っ取り早いのは恵まれてない環境に身を置くことです。無一文で海外に飛び出して、一から生計を立て直す。これができれば自然と受け皿は回復します。むしろ通常よりも幸福感を味わいやすくなるかもしれません。
ただこんなことまでしてドーパミンの受け皿を回復させる必要性を感じる人は少ないでしょう。
もっと簡単に受け皿を回復される方法は?
- ネット操作やお菓子の間食を我慢する
- 筋トレを日常生活に取り入れる
- ネットサーフィンをやめて、読書やスポーツに時間を費やす
- 目標を定めてそれに向かって走り始める
どれか一つでもいいので、継続できれば受け皿は回復していくでしょう。と言っても、結局必要なのは誘惑を回避できる意志力です。
しかし、一般的に、人は誘惑を目の前にした時に自分を制御できる可能性は50%、2回に1回は誘惑に負けるとの研究データがあります。
じゃあこんな疑問が生まれるんじゃないでしょうか。
多くの人はお金欲しいって何度も考えたはず。意志力がら50%なら世の中犯罪だらけになってるんじゃないの?
たしかに、通常の状態であれば意志力は50%しかありませんが、次の3つの条件を加算するだけで、かなり意志力は引き上げられます。
- 他人に見られている
- 習慣化する
- 自分を許す
1 他人に見られている
人は他人の目があるだけで、自制心がかなり上昇すると言われています。家でぷーぷーおならしてるかもしれないですけど、他人がいる時には自粛しますよね?それは意志力が高まってる証拠です。
2 習慣化する
生活の一部にしてしまうのも大切です。
- 歯磨きをする
- お風呂に入る
- 仕事や学校に行く
めんどくせ〜とか行きたくないな〜とか思うことがあっても基本的にはこなしてしまいますよね。
- ゲームは一日何時間まで!
- 一日何時間はスポーツや読者に時間を使う
- 筋トレは10分だけど毎日やる
こんなルール決めをして毎日続けていれば、いつの間にか生活の一部になって、ドーパミンの受け皿も回復するかもしれません。
3 自分を許す
2番の習慣化が途切れてしまう原因の、圧倒的1位は自己嫌悪に陥ってしまうことです。例えば一日1時間勉強する!って決めて、一日ダラダラしてる自分がいた時に、「自分なんてやっぱりだめじゃん。」と自己嫌悪に陥って辞めてしまうんです。
だから、自分を許してあげましょう。例えサボっても、怠惰な自分がいても、気づいたその瞬間に、「今からやればチャラだよね!」的な考え方を持っていればいいのです。
まとめ
受け皿がしっかり機能していないって言っても、完全に幸福を感じられない訳じゃないしいいんじゃないの?って考え方もあると思いますが、これからも長い長い人生、常に100%の幸せを感じられた方が良いと私は思います。物事は短期的スパンじゃない!長期的スパンで見よう!!