夏場になると喉の乾く頻度が増えるので、500mlペットボトルなど、進んで大容量の飲み物を選ぶようになりますよね。
ですが、飲みかけのペットボトルには注意が必要です。夏場の環境だとあっという間に細菌が増殖し、食中毒などを引き起こしてしまう可能性があるのです。
ペットボトル飲料水による食中毒多発
説明しよう!
— Yuki Hayashi 3日目西せ10a (@necamax) August 2, 2019
寝る間前に開封したペットボトルで水飲む→寝る→冷房設定28度→朝方に目が覚めて先ペットボトル飲む→ごく短時間で嘔吐と冷や汗→やっちまったーと嘔吐いてたら腰をいわす→動けないスマホまで遠いで数時間後に天井到達。お手軽コンボであった pic.twitter.com/td2JQVVth4
会社の人で、麦茶のペットボトル持ってきてた人…食中毒になっちゃってすごく辛そうだった😰
— ひまり@マモライBL!千秋楽参戦✨ (@M_m_arshmallow) August 5, 2019
開けてから1週間経ったペットボトルの飲み物や生焼けのもの等どんなものを食べても飲んでも食中毒や腹下しをしたことがない私でも、真夏の開けてから数日経った麦茶を飲んだ時は腹下したしその後ゲッソリしたのであれはマジでダメだぞ。菌の巣窟だから
— マカロンの屍(8月ver.) (@macaro5maron1a2) August 5, 2019
このように、ツイッターでは飲みかけのペットボトルによる食中毒被害が多発していました。一般的に、25〜35度の間が、細菌が増殖するための適温と言われています。夏場はこの環境が作られやすく、「いつもは一日くらい大丈夫だから」なんて感覚でいると、食中毒になりかねません。
恐ろしいほど雑菌が増える
食品微生物センターは、ペットボトルに口をつけた後の、1ミリリットルあたりの細菌数の変位について調べました。その結果、2時間経過あたりまでは、菌の増殖にそれ程差はないが、24時間経過後には麦茶が圧倒的な数字を叩きだしていたのです。
24時間経過後の細菌量
- 麦茶 27000個
- 緑茶 10000個
- オレンジジュース 5000個
- スポーツドリンク 1100個
たった24時間放置するだけで、これほどの細菌が増えていたのです。1ミリリットルあたりにこの量ですから、500ミリペットボトルなんてなると、想像したくもありません。
何時間以内なら安心して飲める?
一般的に、1ミリリットルあたりの細菌量が、10万〜100万個になると、液体の腐敗が始まり出し、食中毒の危険が現れます。これだけ見ると、「炎天下でも1日2日なら大丈夫じゃん!麦茶でも24時間で27000個なんだし!」なんて思うかもしれませんが、飲み方によっては注意が必要です。
菌の増え方は、倍々方式で増えていきます。
- 2個菌があれば4個に
- 4個菌があれば8個に
- 8個菌があれば16個に
というふうに、時間経過とともに増殖量も跳ね上がっていくのです。唾液が多く混入しやすい飲み方をしていれば、雑菌が多い状態から増殖が始まり、ものの数時間で食中毒ラインまで到達することもあるのです。
まぁ軽く口をつけて飲むような飲み方を心がけていれば、丸一日で食中毒になる可能性は極めて低いでしょうが。
夏場の麦茶は超危険
たしかに大抵の飲料であれば、丸一日で食中毒を起こしてしまう方が稀です。ですが、麦茶は細菌が繁殖するのに最高な環境なのです。先程24時間で27000個と言いましたが、あれは50倍にまで増えています。環境次第では、100倍まで増える可能性も十分に考えられるのです。
もし、細菌が通常より多く混入してしまい、細菌が育つのに最も適した環境で、ベースは麦茶ならどうなると思いますか?
ものの数時間で食中毒を引き起こすレベルの液体が出来上がってしまいます。麦茶を飲みたいなら飲み干せる量を買うか、冷蔵できる環境を作っておきましょう。
口をつけなければ無限に大丈夫?
ペットボトルを開封した時点から、腐敗は始まってしまいます。なぜなら、空気中にも細菌は含まれているからです。さらに、冷蔵庫に入れた状態でも、細菌の増殖は進みます。まぁ、口に触れていないのであれば、ぶっちゃけそこまで神経質にならなくても良いですが、開封後はなるべく早めに処理するようにしましょう。
飲みかけの炭酸飲料放置で破裂
車に置いてた炭酸水のペットボトルがこんなんなってた
— マルスケ (@dadamarusuke) August 7, 2018
右が普通の状態
これ破裂寸前やなぁ 車内は何度だ pic.twitter.com/0DrEgKaW7h
開封後の飲みかけの炭酸飲料を1ヶ月放置していたら、雑菌が増殖しすぎてペットボトルが破裂し、怪我を負った事例があります。また、炭酸飲料を2日放置したものを開封したら、ありえないスピードでキャップが飛んできて、目に重症を負った例もあります。
条件次第では、もっと早い段階で、このような現象が起こる可能性も考えられます。
開けたら飲む。飲めないなら捨てる。
を意識してください。
まとめ
最近による危険性は伝わったでしょうか?水そのものが腐り始めるのではなく、液体の中で細菌増殖が進むことが、食中毒の原因になっていたのです。飲みかけの飲料は早めに飲み干してしまうことを心がけてください。